結婚30周年の記念すべき節目を迎えました。 30周年は「真珠婚式」。50年目の金婚式まではまだまだ先だな……なんて思いつつ、今回は特別な場所でお祝いをすることに決めました。
選んだ場所は、横浜の象徴ともいえる「ホテルニューグランド」です。
歴史が息づく、至福の空間
かつてマッカーサー元帥が滞在したことでも知られるこのホテルは、一歩足を踏み入れると、重厚な歴史の重みが肌に伝わってきます。
- 五感を満たす料理: どの一皿も洗練された味わいで、素材の良さが際立っていました。
- 一流のホスピタリティ: ウェイターさんの所作一つひとつが丁寧で、「さすがニューグランド」と感銘を受けるばかり。
- ヨーロッパのような中庭: 白を基調とした美しい中庭は、まるで日本を離れてタイムスリップしたかのよう。
今回は運よく中庭を見渡せる窓際の特等席に案内していただき、最高のロケーションで食事をスタートすることができました。
実を言うと、30年前の結婚式場探しの際にも一度見学に来たことがあったんです。当時は予算が合わず断念した場所。「ようやく30年経ってここで食事ができたね」と微笑む妻の顔が、とても印象的でした。
華やかなコース料理と、現実の会話
しかし、窓の外に広がる美しい景色や豪華な料理とは裏腹に、テーブルを挟んで交わされた会話は決して穏やかなものではありませんでした。
実は、私が投資詐欺で借金を作ってしまった件について、妻から厳しい問い詰めが続いていたのです。 「なぜ、あんなことになったのか」「これからどう立て直していくのか」……。
せっかくの記念日に、こんな重い話をさせてしまったこと。 30年間、家族のために、私を支えるために必死に頑張ってきてくれた妻に対し、情けない申し訳なさで胸がいっぱいになりました。
失われた景色と、変わらない誓い
食事を終え、帰り道に同じ通りにある「メルパルク横浜」に立ち寄ってみました。 実はここ、私たちが30年前に実際に結婚式を挙げた思い出の場所なんです。
しかし、目に飛び込んできたのは衝撃的な光景でした。 すでに廃館となり、周囲のブロック塀を残して、建物は跡形もなく消え去っていたのです。

自分たちが夫婦生活のスタートを切った場所が、文字通り「なくなってしまった」寂しさ。時の流れの残酷さを突きつけられたような気がして、胸が締め付けられました。
だからこそ、形ある建物はなくなっても、隣にいてくれる妻との絆だけは、これ以上壊してはならない。
この借金という大きな壁を乗り越え、20年後の金婚式を迎えるとき。 「あんなこともあったね」と、ニューグランドの中庭のような穏やかな心で笑い合えるように。
今日感じた妻への感謝と、自分の過ちへの反省を一生忘れず、明日からまた地道に、誠実に頑張っていこうと心に誓った一日でした。
妻へ、これからもよろしく。そして、本当にありがとう。




